74年頃にサンヨーが発売した3バンドモデルです。 当時の定価は￥21800だったと記憶します。 当時世の中はBCLブームで、トランシーバー機能というのは殆ど顧みられなかったと思うのですが、サンヨーはそこに異常な程の努力を傾けてこのモデルを作って居ます。なんといっても、このトランシーバーで東京から富士山頂までの交信が出来たと言う事ですから。誠に凄いと思います。 発売当時然程人気の無かったモデルは今は希少品、というのはいつの世でも真実で、このモデル、然程人気は無かったのですが、最近のオークションの相場は凄まじいものがあります。 此方はそんな時代を反映して滅茶苦茶な価格で購入したものの、此方で販売出来るかは半信半疑です。何しろ値段が値段ですから。それでも率直に言って、トランシーバー付きで、この状態ならば買いであると思います。今後さらに価値は上がるでしょう。なんのかんの言っても、類似の機種が無いのですから。 電池は単二x4。単三x3をお付けします。 以下は小生の独り言です。 ラシーバと言う名前の通りで、トランシーバー機能に目が向き勝ちですが、このモデル、本体もなかなかどうして良く出来た、いわば佳作です。 サンヨーのラジオというのはなんと無く日が当たらないまま会社が無くなってしまいましたが、流石はナショナルの姉妹会社(社長が松下幸之助さんの義理の弟)なので品質はとても良く、デザインも可成り良いと思います。少なくとも技術優先で色気のまるで無い(失礼！)棒三菱モデル辺りと比べると良く分かります。 特にこのモデルは良く出来て居て、同じ縦型のソニースカイセンサー5500よりもラジオ単体としては良く出来ていると思います。 スピーカーも12cmのフェライト型ですが同クラスのスカイセンサー5500よりも磁気回路が大きく、素直な音がします。トランシーバー機能も問題ないので、晴れた日に遠距離通話というのも楽しいかもしれません。